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GAでのIDを利用したレポートについて考えた

こちらは、WEBやデータ分析に関する投稿をみんなでしてみよう Advent Calendar 2020、14日目の記事です。

14日に間にあわず申し訳ありません。

それでは聞いてください、Creepy Nutsで「かつて天才だった俺たちへ」。

データポータル天下一オンライン武道会に参戦

こんなバトルロワイヤルに参戦しました。

正攻法やり込みデザイン・機能、どの分野でも猛者がいるので、その全てのレポートとの比較を回避することにすべてを費やした、非常にエキサイティングな会でした。

IDを持つデータを活用する

データポータル天下一オンライン武道会はGoogle Analyticsのデモアカウント、Google Merchandise Storeのデータを使い、データポータルでレポートを作る競技です。みんなで同じデータを使うのでフリーザ様をはじめとする猛者のレポートを狡猾にいなすため、切り口をヒットやセッションではないものにしました。ざっくり言うと、IDを利用したレポートです。

Google Analyticsで利用できるIDは、クライアント ID、ユーザー ID、そしてトランザクション IDの3つ(違っていたらすいません)。しかし、デモアカウントでは、クライアント IDとユーザー IDは設定されていないので使えません。またユーザーエクスプローラも開放されていないので、消去法でトランザクション IDのみとなります。

このIDを使うとトランザクション単位での分析ができるので、商品の買われ方、具体的にはセットで買われやすい商品群を知ることが可能となります。そしてできたのが以下のようなレポートです。

商品カテゴリごとの併売状況をプロットしたもの、ざっくりバスケット分析です。

例えば、ステーショナリーとオフィス用品がセットで購入されやすいみたいなことがわかります。カスタマイズなし(といってもECの設定は必要)でも、このようなことは可能です。

ご興味ある方は、DMください。ここまでが前段です。

ユーザースコープでの分析

この数年、ユーザー行動データとしてのウェブ解析という話を目にしてきましたが、GAのデータを元にした、ユーザースコープでの分析を目にする機会は多くないと感じています。(そこまでしなくても出せる改善施策は多いので、無理にやる必要もないのですが)

クライアント IDやユーザー IDの設定はすでにいろいろな方が記事にしているのでそちらをご覧ください。このような設定なしでも、ユーザースコープでの解析として、ユーザースコープのセグメントを利用したシーケンスのレポーティングやユーザーエクスプローラを活用したレポーティングは可能です。このカレンダーにも投稿されている郡山さんの「データポータルでユーザーエクスプローラーを作ってみた」はすごい。

他にも、このようなものがあります。

ちょっとがんばれば、ユーザースコープでの分析はできるものです。

まとめ

前の段落で「ユーザーの分析が大事」だが「ユーザースコープでのアウトプットを目にする機会は多くない」という話をしました。Google アナリティクスのUIが便利なので、その中で考えがちというのがその要因の1つだと思います。(そこまでしなくても出せる改善施策は多いので、無理にやる必要もないのですが、2回目)

自分の前職・ナイル社では、清水誠さんしみたくさんたちがこのような分析に取り組んでいるようです。また、GA4の登場、ワークスペースやBigQueryの利用が進むことで、IDの活用、ユーザースコープでのアウトプットが多く出てくるといいなとも思っています。

みんな、がんばってください(他力本願)

最後に、僕が好きなコラムを載せておきますね。

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はじめてのGA4(Google Analytics 4)導入

Google Analytics 4がリリースされたのでいれてみるよ

昨年導入されたApp+WebプロパティがGoogle Analytics 4(GA4)として、正式リリースとなりました。

Google では、よりインテリジェントな次世代の Google アナリティクスを作成しています。この新しいアナリティクスは、昨年導入されたアプリ + ウェブ プロパティの基盤の上に構築され、すべての新しいプロパティでデフォルトのエクスペリエンスとなります。今後もさらに改良を進めていく予定ですので、ご期待ください。

アナリティクス ヘルプ / 次世代の Google アナリティクスのご紹介

今後、さらに機能追加があるようですが、触ってみないことには…ということで、慌ててWordpressを立ち上げて、入れてみようと思います。

GAでの設定

1.アカウントの作成

1-1.「アカウントの作成」でアカウントを作っていきます。

1-2. 測定の対象で「ウェブとアプリ」を選択。まだ「ベータ版」の表記でした。

1-3. プロパティの設定を続けて行っていきます。

2.プロパティの設定

2-1. データ収集を始めるためにータ ストリームを設定します。一応、制限があるようです。

データ ストリームを追加してからレポートに反映されるまでには、24 時間程度かかる場合があります。

データ ストリームは、プロパティあたり最大 50 個作成できます。

アナリティクス ヘルプ / データ ストリームを追加する

今回はウェブサイトなので、ウェブを選択。

2-2.「ウェブ ストリームの設定」として、ウェブサイトのURLとストリーム名の入力を求められます。

「測定機能の強化」という項目がありますが、コンテンツに対するインタラクションを測定するもの。

測定機能の強化では、コンテンツに対するインタラクションを測定できます。この機能を使用するには、Google アナリティクス管理画面でオプション(イベント)を有効にします。コードを変更する必要はありません。これらのオプションをウェブ ストリームで有効にすると、すぐに Google アナリティクス タグでイベントの送信が開始されます。

アナリティクス ヘルプ / 測定機能の強化
  • ページビュー数
  • スクロール数
  • 離脱クリック
  • サイト内検索
  • 動画エンゲージメント
  • ファイルのダウンロード

上記の項目が取得されるようです。(これが、App+Webの特徴ですね)

2-3. ウェブ ストリームの設定が完了しました。

タグの設定

3. Google タグ マネージャーでタグを埋め込み

Google タグ マネージャー(GTM)を使ってタグを埋め込んでいきます。GTMの導入はすでに済んでいる前提です。

3-1. 新規タグで「Google アナリティクス:GA4 設定」を選択

3-2. タグとトリガーの設定を行います。

タグの設定では、先ほどGAで作成したウェブ ストリームの測定IDを入力します。

その後、トリガーを設定します。今回は、「ALL Page(ページビュー)」で設定しています。

タグを保存したら、完了です。

3-2. プレビューで確認します。

設定後、GTMのプレビュー機能でタグの発火状況を確認します。

発火していることを確認したら、公開します。

まとめ

これまでのGoogle Analyticsの導入とは大きく変わっているため、設定自体は難しくないもののやはり戸惑いました。
ユーザーエクスプローラの提供など、GAもユーザーを軸とした分析環境が整いつつありましたが、GA4ではさらに、進むようです。リアルタイムの画面では、ユーザーのスナップショットも提供されており、よりユーザー軸の分析が進みそうな雰囲気が。

おまけ

collectで飛んでいるデータも結構、異なりました。

こちらがGA4のデータ。たとえば、tではなくenでページビューが送られている。イベント扱い?

こちらが、これまでのユニバーサルアナリティクスの送信データ。

今度は、イベントの送信やUIの確認を行っていきます。